読んだ本の内容どれだけ話せますか??落胆していた僕を勇気付けた記事。
僕は大学に入ってからたくさん本を読むようになりました。
それまでは好きな本といえばハリーポッターか好きなサッカー選手の自伝くらい。本を読む事には少し抵抗がありました。
しかし浪人を経験したころ、軽い鬱状態と不眠症を経験。
毎日眠れない日々で、おれどうすればいいのだろう。
そう悩んでいた時に自己啓発本に出会い、読むと心が落ち着きました。
読んだ本で特にカーネギーの「道は開ける」は自己啓発本の中でも、名著といっていいでしょう。また引き寄せの法則にもはまりました。笑
それからいろんなビジネス書などたくさんの本を読むようになり、今でそろそろ100冊ほどになると思います。
読書って意味あるん??という質問に答えられなかった
そんなある日の事。
僕はツイッターやインスタで読んだ本をアップし、少しドヤッみたいなことをしていたので友達も僕が本を読んでいる事を知っていました。
そこで友達と遊んでいた時
「意識高い人って本結構読むよなー。本ってやっぱ役たつん??」
こう聞かれました。
なので僕は本を読む事の素晴らしさを語ろうとしましたが、なぜか言葉がでなかった。
そしてなぜかめちゃくちゃ恥ずかしい思いをしました。
読んだ本の内容をほとんど覚えていないことに気づいた
なぜ僕がその疑問に答えられなかったかといえば、それを聞かれた時に僕は読んだ本の内容をほとんど覚えてなかった事に気付いたからです。
- 本を読む事は、他人の人生を生きる。
- 自分の知らない世界を知れる。
- 他人の失敗を学び、成功真似できる。
こんな事が可能だと思います。
これは自信を持って言えるし、本を読む事は自分の財産となることは間違いないです。
しかし、僕はこれをわかっていながらも、本を読む事の魅力を語れなかった。
なぜなら自分自身、本で読んでいた事をインプットで終わっており、アウトプットできていない現状に悩んでいたからです。また読んだ内容をほとんど覚えていなかったことにも気づきました。
今までたくさんの本を読んだけれど、それはただの娯楽であり、自分の糧になってないのだろうか。。。そう悩むようになりました。
ポールグレアムの記事との出会い。
そんなもやもやしているときに出会ったのが、ポール・グレアムによる「経験することと自覚について」という記事です。
まずポールグレアムという人物とは
Paul Grahamは、LISPプログラミングの達人であると同時に、後のYahoo!Storeとなるソフトウェアを作り、ベンチャー創業者として大きな成功を収めたことで知られる。本書でGrahamは、コンピュータが大きな役割を担う時代において、いかに発想を広げ、美しいものを設計し作り上げるかを、さまざまな切り口から大胆に考察している。インターネット上で大きな話題となったエッセイを「ハッカーと画家」がある。
ポールグレアムはプログラミングをしている人であれば知らない人は少なく、スタートアップの神とも言われています。
そこでの記事ではこう書かれていました。
私はVillehardouinが書いた第4次十字軍の年代記を少なくとも2回、多分3回読みました。それにもかかわらず、覚えている内容を全部書いてみろと言われたら、1ページくらいしか書けなそうです。このようなことが増えてきて、私は自分の本棚を見て不安な気持ちになります。内容をほとんど覚えていないなら、これらの本を全部読んだところで一体何の役に立つのでしょうか?
そう。彼も僕と同じような悩みを持っていたのです。
本棚を見て、自分が読んできた本が何の役にたつのだろうか。
読んだ本の内容なんてほとんど書き出す事ができない。
といったふうに。
しかし彼はこの悩みに対する答えのようなものを見つけます。
2、3か月前、Constance Reidが書いたHilbertの優れた伝記を読んでいた私は、この問いに対する答えを見つけたわけではないのですが、少なくとも気が楽になりました。彼女はこう書いています。
Hilbertは、学生たちに事実を詰め込むような数学の講義に我慢ならず、問題の定式化の方法や解き方を教えませんでした。彼は学生たちに「問題の最適な定式化を行うことは、その問題の半分を解いたも同然だ」とよく話したものです。
私にとってこれは以前から重要なポイントのように思えたことであり、Hilbertも認めていることだと聞いて、より一層確信しました。
少し難しいですね。笑
つづけてグレアムは言います。
読書と経験は、その人の世界のモデルを作ります。そしてたとえその経験や本の内容を忘れてしまっても、その人の世界のモデルへの効果は続きます。精神というものは、ソースをなくしたコンパイル済みのプログラムのようなものです。動作はするものの、なぜ動作するのか分からないのです。
なるほど。つまり読書や経験は自分たちの世界のモデルを作り、その内容を忘れてしまったとしても、たとえ忘れてしまったとしても、僕たちはその経験でできているということですね。
僕はグレアムが気が楽になったように自分もまた気持ちが楽になりました。
またグレアムは本を何回も読む事を進めています。
例えば、読んだり経験したりした時には、大抵それは同時に脳の中で”コンパイル”されます。同じ本を読んだとしても、その時に自分が置かれている状況によって、コンパイル結果は違ってくるでしょう。つまり重要な本を何回も読むのは、非常に価値あることなのです。かつて私は本を何回も読み直すことについて、不安を抱いたものでした。読書と、やり直すという行為が1回目でうまくできなかったことを意味してしまう大工のような仕事を、無意識にひとくくりとして考えていました。その一方で今となっては”読了”という言葉が、不適切な言葉に思えてきます。
本をもう一度読むという事は、一見自分が読んだ内容を忘れてしまっていて不安な気持ちになってしまいます。
しかし読む内容というものは自分の置かれている状況や環境など、さまざまな要因によって変わってくる 。そう述べられています。
まとめ
結局完全な答えというものは出ていません。
しかし少なくとも僕は自分が読んできた本が無駄ではなかったことに安心しました。
自分というものは経験でできており、自覚がなくともそれは無駄ではないと。
また本をもう一度読み直す事も重要だと思います。
なんせ面白いですしね。2度読んでからわかる気づきもまたあるでしょう。
またこのブログを書くという事もまた、自分のインプットをアウトプットする機会となりめちゃくちゃおすすめです。
本を読んで、その大半を忘れてしまっていると感じている方。
もう1度本を読むのもいいですし、ブログを書く事もおすすめです!
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参考本
ポール・グレアムのエッセイ集です
人生しんどい。。。そんな人はまずこれを読みましょう。
レビューの数がまずすごいです。
本を読む効率を上げたい人に1番おすすめ