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大学生活で100冊読んだ僕が、20歳の時出会っておきたかった本〜おすすめ15冊厳選

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大学に入るまで、読書といったものをほとんどしてこなかった。読んだ本といえば、ファンタジー小説のハリーポッター、ダレンシャン、あとサッカーが好きだったから漫画化もされた「龍時」というサッカー小説ぐらい。(しかし、中でもハリーポッターは全巻夢中になって何周も読んだ。)

そんな読書嫌いなぼくだったけど、大学に入ってから多少なり本を読むようになった。きっかけは、人生変えたいなーという勢いで購入した、自己啓発本の王道である「夢を叶えるゾウ」を読んだこと。幼稚園から高校まで、部活のサッカーしかしてこなかった僕が、その本に出会って、読書の楽しさを知り、本を読むのが好きになった。

結論から言えば、本を読んだからといって、夢も見つからなければ、自分も見つからないし、人生だって変わらない。しかし、人生の中で、行動し、アウトプットした時、読書で学んだことがヒントとなることがいっぱいある。

読書は時に、モチベーションの起爆剤となったり、自身の過去の経験から学びを見出したり、先人たちが培った知恵や経験を教えてくれる。

今回は、大学で100冊近く本を読んだぼくが、できるだけ悪書を避け、有益かつ人生の幅を広げてくれるであろう本を15冊選びました。読書嫌いな新入生でもきっと楽しめるはず。もし「この本もおすすめだよー」というものがあれば、教えていただけるとすごく喜びます。

(タイトルは、「20歳のときに知っておきたかったこと」のオマージュです。オマージュです。)

20歳のときに出会っておきたかった本15冊

1.学問のすすめ 現代語訳

誰もが知る一万円札の福澤諭吉が書いた「学問のすすめ」の現代語訳。題名は知っているけど、実際読んだことはない人は多いと思う。しかし、今読んでも内容は衰えることはない。古典にあたるが、現代語訳されたこの本は読みやすく、20歳の読書嫌いでもきっと読めるはず。福沢諭吉は、役に立ってこその実学を学ぶべきという主張には少し驚いた。学問というものに疑問を感じる人におすすめ。

学問のすすめ-現代語訳(福沢諭吉)

2.ミライの授業

同じく、学問についてのジャンル。こちらは「僕は君たちに武器を配りたい」の著者、瀧本晢史さんが14歳のこれから未来を作る世代に書いた本だが、成人が読んでも遜色ない。エジソンなどの過去の偉人から、ハリーポッターの著者のJKローリングまで、未来を切り開いてきた人達から、未来は自分で切り開いていけることを学べる1冊。これからの世代は、いろんなものが機械に変わると危惧されているが、そんな中でも希望をもらえる。

ミライの授業(瀧本 哲史)

3.アルケミスト

世界で最も読まれた本のベスト10に入ったベストセラー。主人公の羊飼いである少年サンチャゴが、前兆に従って宝物を探し旅をする。この本の良いところは、主人公が旅をする中で、その経験から人生の学びを教えてくれること。これを読めば、生きているうちに世界を回らずにはいられない。間違いなく人生の教科書になった。強くおすすめ。

アルケミスト―夢を旅した少年(パウロ コエーリョ)

4.裸でも生きる

最貧国バングラディッシュで、途上国発ブランド マザーハウスを起業した山口絵里子さんのノンフィクション自伝。イジメや、大学受験、そして、発展途上国での起業にいたるまでのお話。最貧国でのすさまじい腐敗と格差、そこで待ち受ける過酷や裏切りにあっても、「なんでそんなにがんばるの…?」と、自分の苦労や悩みがちっぽけにみえてしまほど、凄まじい内容。でも、そんなに頑張っているのに、山口さんの笑顔は素敵。この本のテーマ(MEME)は「君はなんでそんなに幸せな環境にいるのに、やりたいことをやらないんだ?」ということ。最初は自分も疑って読んだけど、決してよくあるお涙頂戴の素敵なサクセスストーリーではない。けど人生で初めて本を読んで、目から水がボロボロ落ちてきた。

裸でも生きる――25歳女性起業家の号泣戦記(山口 絵理子)

5.知的複眼思考

ロジカルシンキングでおすすめしたい本の一つがこちら。ブログ「読書猿」さんでオススメされていた本だが、読んでみて素晴らしかった。学問とは、問いを立て、学び論じていくこと。つまり、問いの立て方を間違えれば、議論の方向もずれてしまう。そんな時に必要とされるのが、物事をステレオタイプのように、1つの面から捉えるのではなく、複数の視点で見ることのできる複眼思考を身につけることだ。

知的複眼思考法 誰でも持っている創造力のスイッチ(苅谷 剛彦)

6.言葉にできるは武器になる

自分の考えを言葉にすること。それは思った以上に難しい。もし自分の伝えたいことがうまく伝わっていない時には、聞き手は、言葉遣いが下手だと思うより、言いたいことが薄っぺらだなと思うように、人格に対する評価をする。それだけ、言葉は思った以上に力を持ち、言葉にできることは武器になる。本書は電通の一流コピーライターの梅田さんが、小手先のテクニックではなく、自分の意見であり、『内なる言葉』をどう磨くかをアドバイスしてくれる。どんなコミュニケーション本よりもおすすめの一冊。

「言葉にできる」は武器になる。(梅田 悟司)

7.自分の頭で考えよう

元マッキンゼー出身で、有名ブロガーちきりんさんの一冊。ちきりん論争といわれるまで、ちきりんさんの発言が炎上したりと色々あるが、情報で溢れるようになった現代で、いかに情報を鵜呑みにせず、自分の頭で考えることができるかを学べる。様々な社会の問題を通して、考える練習ができるため、ロジカルシンキングの入門としても良い。同シリーズの「マーケット感覚を身につけよう」「自分の時間を取り戻そう」もおすすめ。

自分の頭で考えよう(ちきりん)

8.考える技術・書く技術

たくさんの文章テクニック本があるが、論理的に考え、書く技術を身につけたければ、これ一冊で十分かもしれない。すこし難解だが、一読の価値あり。

考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則 (バーバラ ミント)

9.なぜ日本人は、こんなに働いているのにお金持ちになれないのか?

本書は、元証券会社の著者が、リーマンショックを機に「お金とは何か?」を学ぶために世界を旅した物語をまとめた一冊。タイトルと内容が若干違いがあるも、世界を周り、お金の仕組みや、お金とは何なのかを学ぶことができる。社会に出る前に一度は読んでおきたい。

なぜ日本人は、こんなに働いているのにお金持ちになれないのか? _21世紀のつながり資本論(渡邉賢太郎)

10.好きなようにしてください

仕事は人生の大半を占めるものだから、慎重に選びたいし、今の仕事が楽しくなければ、転職も考えるだろう。本書は、「大企業とスタートアップで迷っている」や「学生の内に起業すべきか」など、様々なケースのキャリア相談に対して、企業戦略の教授を務める著者が答える。面白いのは、どんな質問にも「好きなようにしてください」と答えた後、筆者からの考えを聞き、真剣な内容なのに、時には思わず笑ってしまう。仕事について悩む人は、きっと心が楽になるかも。

好きなようにしてください―――たった一つの「仕事」の原則(楠木 建 )

11.LIFE SHIFT

本書は、2017のビジネス書グランプリで1位を受賞した。現段階の研究では、今の20代の50%は100歳まで生きるという研究が出ている。そうすれば、従来の教育→仕事→引退の3ステージであれば、100歳まで生きるには75歳まで働かなくてはならない。そんな時代100年生きる時代で、どのようにキャリアの戦略を立てるか。真剣にこの問題に向き合っている人がどれだけいるのだろうか。20代、30代は読んでおかなくてはやばいと思うほどの内容だった。前作の「ワーク・シフト」も必読。

LIFE SHIFT-ライフ・シフト(リンダ グラットン)

12.魔法の世紀

現代の魔法使いと呼ばれ、研究者でありメディアアーティストの落合陽一さんの一冊。テクノロジーの発達により、多くの仕事がなくなると悲観的な声も多いが、本書を読めば、なぜか未来に前向きになれる。20世紀までの「映像の世紀」から、機械によって再構築される「魔法の世紀」へと変わっていく未来が楽しみになった。同著者の 「これからの世界をつくる仲間たちへ」は、小学館出版ということもあり、とても読みやすくなっている。こちらを読んでから本書を読むのもおすすめ。

魔法の世紀(落合陽一)

13.食べない人たち

本書を読んだときは、すごい衝撃を受けた。まさか、世界に食べないで生きる人がいるとは。しかし、食べ物で溢れ、必要以上にいつでも物を口にできるほど豊かになった時代で、本当に1日3食は必要なのだろうか?本書では、「食事とは、ヒマを潰すための最高の手段である」とまで言われている。今一度、食べることについて考えたい。

食べない人たち -「不食」が人を健康にする」(秋山 佳胤)

14.未来を拓く君たちへ

著者は、多摩大学大学院教授で、シンクタンクの代表を務める真っ当な人間である。そんな著者が、「悔いの無い人生を生きるためはどうすべきなのか」を問いかけ、真っ直ぐに向き合う。たくさんの自己啓発本があるが、こんなにもメッセージ性と愛に溢れる本は他にない。題名は少し硬いが、とても読みやすく、心から本書に出会ってよかったと思える1冊。

未来を拓く君たちへ(田坂 広志)

15.道は開ける

最後は、知る人ぞ知るデール カーネギーの1冊。1999に発売され、今でも愛されるづける自己啓発本の原点といわれる本書に外れはない。悩みある人、全ての人におすすめ。中でも「今日、一日の区切りで生きよ」という教えは、辛い時でも楽に生きるコツの一つだ。合わせて「人を動かす」も読んでおきたい。

道は開ける(デール カーネギー)

最後に

本を読めば、あたかも頭がよくなり、物知りになった気がしてしまうが、読書を過信してはいけない。なぜなら、それはあくまで自分が経験したことではないからだ。知識は、自分でアウトプットした時、血となり肉となる。

しかし、世の中には、知っているか知っていないかで、大きな差がつくこともある。そして、事前に知っていたからこそ、対処できる事だってある。

だから、たくさん良い本を読もう。古典を読み、先人たちが培った知識を学ぼう。そして、毎日の生活に活かしていこう。読書が人生をより豊かにしてくれることは間違いない。人生は日々学びなのだ。

by みみずのみずの(@mimizunomizuno