mimizunoBlog

何気ない日々から学びを受け取るブログ

ビジョンや目標が見えない人へ。情熱を持てる物の探し方。

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ぼくはやりたいことがわからない症候群です。10年以上サッカーだけやってきて、大学受験を迎え、自分の「やりたいこと」というものについて悩み4年ぐらい苦しみもがいてきました。

詳しくはこちら(軽くバズりました)

mimizunoblog.hatenablog.com

そんな中でぼくがいろんな記事を読んだり、いろんな人からコメントをもらったり、相談したりして得た気づきを共有します。

情熱は後からついてくる

スティーブ・ジョブスの言葉にこんなものがあります。 

素晴らしい仕事をするには、自分のやっていることを好きにならなくてはいけない。まだそれを見つけていないのなら、探すのをやめてはいけない。

情熱を持てるものを仕事にしたい。だれもが思う事だと思います。ぼくはそれを探し続けていました。しかし、それがみつからずモヤモヤする日々。

そこで情熱を持てるものを見つけるにはどうするべきかいろいろ考えてきましたが、結局はこれだと思います。

情熱を持てるものの探し方

  1. 興味があるもの、やってみたいもの、あこがれを探す。
  2. それについて話を聞いて見る。本を読む。
  3. 興味のあるものをやってみる。行動してみる。(これが一番重要)
  4. だめだったら次。繰り返す。

1.まず、自分が興味があるものをみつけましょう。それはなんでもいいです。世界の貧困に興味が少しでも興味があるとか。ビジネスしてる人はすごいなーと思うとか。そんなのねーよって人は憧れでもいいです。ホリエモンとかジョブスすげーなと思うなら、プログラミングがもしかしらた面白いかもしれませんし、リーダー気質の人に憧れるならなにかの学生団体というものになるかもしれません。

2.なにか自分の興味が見つかれば実際に話を聞きにいくのが一番でしょう。興味をもって「でもなー」じゃいつになってもそのレベルです。実際に社会で活躍してる人に話を聞けばもっと興味がわくと思いますし、もしかしたらそれが「やりたいこと」になるかもしれません。

おそらくこれが就活と言われるものと一緒だと思います。企業について聞きに行き、学生と企業のミスマッチを減らすのが就活。

本を読んでその分野の世界を知るのも1つの方法です。本を読む事は誰かの人生を2,3時間で体験できるメソッドです。そこから失敗を学び、自分の経験にもいかすことができます。

3.興味をもったら実際にやりましょう。これが一番重要です。ぼくは「やりたいこと」がわからないと嘆き続けてきましたが、そんなものやってみないと当然わからない。とにかく自分の知らない世界に飛び込みましょう。

4.もし3で自分に合ってないと思えば、次に進みましょう。もし読んでいる人が学生なら学生とはなんでも挑戦できる期間です。社会人になればいろんな仕事を経験するというのは不可能です。それだけ学生というのはいろんなものに触れ、体験し、自分に合ってるかを経験できる場です。

情熱があるから行動できるのではない

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ぼく自身もそうですが、この「やりたいこと」を探す中で、これは「自分の本当にやりたいことなのか?」と思う事があるかもしれません。

多くの人は情熱があるからやっている。でも自分には情熱がない。。

そこで参考になるのが岡本太郎の言葉です。

画家にしても、才能があるから絵を描いているんだとか、情熱があるから行動できるんだとか人はいうが、そうじゃない。逆だ。何かをやろうと決意するから意志もエネルギーも噴き出してくる。何も行動しないでいては意志なんてものありゃしない。

どんな人にも最初から情熱なんてものはおそらくないです。それはなにかに向かって一生懸命やったときに出てくるもの。逆になにも行動せず、じっと考え本だけ読んでいても何も生まれません。動き出しましょう。

これに関して2つのエピソードを紹介したいと思います。

ダメだったら次を繰り返した成功した仲暁子

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wantedlyというサイトをご存知でしょうか??Wantedlyは「人と人や人と企業をつなげ、そこで価値が生まれるコミュニケーションを創造する」というサービスです。

これを創設したのは仲暁子さん。彼女は大学卒業後、やりたい事より周りからの評判といったものを優先し、1流企業であるゴールドマンサックスに入社しました。しかし0から1を生み出す事が好きだった彼女にとって、1を10や100と増やしていく金融というものは自分のやりたいことではないと感じ、思い切って1流証券会社を退社します。

ですが自分の「やりたいこと」はまだ見つからずにいました。そこでそれを見つけるために昔絵を書く事が大好きだった仲さんは漫画家を目指します。

しかし、どれでも日本の漫画業界は甘くなく、少し勉強したくらいではプロの漫画家にはなれませんでした。しかしそこで彼女は「ダメだったら次」を繰り返し、そこから多くの賞を取れなかった漫画作品が世に出ずボツとなっていた現状に目をつけ、漫画紹介サイトMagajinを作ります。

そのサイトを作ったきっかけからFacebook のスタッフと知り合い、Magajin」を広めるためにFacebook Japanで働く事になります。

そこで仲さんは、Facebookでの経験から「人」というものに注目するようなになります。人生の大部分を占める仕事だからこそ、ワクワクしながら取り組みたい。自分の力を最大限発揮できる場所をみつけたい。そのためには「誰と」するのかが重要だと仲さんは考え、そこで若干26歳で、Facebookの人間関係と連携したリクルーティング・サイト『Wantedly』を立ち上げ、自分のやりたいことを見つけそれを達成する事となりました。

悪行をやり尽くした末、慈善活動家になり情熱を見出した男

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20歳のときに知っておきたかったこと』という本があります。スタンフォード大学の起業家育成のエキスパート、ティナ・シーリグさんは本書を出版し、日本だけで32万部を売り、世界各国でベストセラーとなりました。

それの続編であるスタンフォード大学「夢をかなえる集中講義」ではこんな話が出てきます。タバコに酒、コカイン、ギャンブル、ポルノにストリップ通いと悪行をやり尽くしたが、改心し、世界の8億人に安全な飲料水を届けようと慈善団体を立ち上げる男の物語。ここから得られる教訓は「情熱は後からついてくる」というものです。以下本書からの抜粋です。

スコット・ハリソンの生活はすさんでいました。ナイトクラブのプロモーターとして、客を集めては泥酔させるという生活を一〇年以上続けていましたが、ある日、どうしようもなく惨めな気持ちに襲われます。自分は「がれきの山」を築いてきたのだとしか思えませんでした。スタンフォード大学での講演で、つぎのように語っています。

二八歳までに、夜の世界に付き物の悪行はやり尽くしました。毎日マルボロを二箱半吸い、酒は浴びるように飲みました。コカインやMDMAにも手を出しました。ギャンブルに狂い、ポルノに狂い、ストリップクラブ通いが止められない。一〇年もこんな生活を続けて、よくも真っ当な人間に戻れたものだと思います。

南米のプンタデルエステに滞在していたとき、突然、自覚したんです。僕は自分が知っている人間のなかでいちばん惨めで、そのうえ最低の人間だと。僕以上に自己中心的で、滅茶苦茶な人間はいない。何を残したかと言えば、パーティを開いては客を酔っぱらわせただけの人間としての評判しかない。僕は、あちこちにがれきの山をつくってきたのだと気づいたのです。

そんな生き方に嫌気が差したスコットは、すべてを変えなければという思いに駆られます。「いまとは一八〇度違う生活とは、どんなものだろう」――何週間もそう考えた末に行き着いた答えは、困った人たちを助ける、ということでした。

そこで、慈善団体をいくつもリストアップし、ボランティアとして働かせてほしいと頼みましたが、ことごとく断られます。およそ人のために汗を流せる人間には見えなかったのです。それでもめげずに門を叩き続け、ついに受け入れてくれる組織に巡り合います。世界の最貧国を病院船で巡回し、無料で医療サービスを提供する非営利組織(NPO)、マーシー・シップでした。旅費を本人が負担すればボランティアとして採用するといわれたスコットは、このチャンスに飛びつきました。

マーシー・シップでは、二週間を一クールとし、ボランティアの医師が外科手術や薬の処方を行ないます。スコットが乗船した船の行き先は、西アフリカのリベリア。フォトジャーナリストとして、医療サービスを受けた患者の話をまとめる仕事を任されました。この経験でスコットは、苦しむ人たちの世界をほんとうの意味で知ることになります。ひどい疾患に苦しむ人たちに数多く出会いましたが、その多くはバクテリアや寄生虫、下水などで汚染された飲料水が原因でした。スコットが撮った写真には、清潔な水が手に入らないために体を壊した若者や老人の悲惨な姿がありました。

この問題をなんとかしなければいけない、自分にできることは何だろう。考え抜いた末、ニューヨークに戻ったスコットは二〇〇六年、世界の八億人に清潔で安全な飲料水を届けることを目標に、NPOのチャリティー・ウォーターを設立します。クラブのプロモーターとして身につけたスキルを生かし、世界中の人々から支援を得るべく駆けずり回りました。有名企業の幹部も相次いで支援を約束し、彼らがその影響力を使ってさらに支援の輪を広げてくれました。チャリティー・ウォーターの戦略は単純明快です。地元の組織と相談しながら清潔な水が出そうな場所を探して井戸を掘り、雨水を貯めておく装置をつくり、砂や泥を濾過するシステムを構築していきます。

やってみることが先である事

この二つのストーリーから学ぶべき教訓はやはり「情熱はあとからついてくる」ということでしょう。そしてそれは行動せずにしてはみるからない。やってみることが先です。最初は興味から始まります。ですがそれは情熱ではありません。でもそれでいいのだと思います。

仲さんの例では最初は漫画家を目指し、彼女はサイトをつくるためにプログラミングも独学で学びました。しかし、どちらもそれで1番になったわけではありません。でもそこから「だめだったら次」を繰り返し、「自分のやりたいこと」つまり情熱をそそぎ込めるものを見つけることができています。

本気でやれば情熱はあとからついてくる。でもそれがまったく興味がないものではだめでしょう。大事なのは自分の興味を本を読むなり、話を聞くなり落とし込んで、そこから行動に落とし込む事だと思います。

自分の興味から、それを落とし込み、実際にやってみる。それでだめだったら次にいったらいいし、大切なのは行動する事。でもその時に「これは自分のやりたいことではないのでは」と思って目の前の事に手を抜いたらだめ。やってみるのもいいけれど、それを続ける努力と諦める決断に関しては「本当に自分が本気でやったのか?」と問えるぐらいやって続けて見た方がいいと思う。

自分への自戒もこめて。

なにか熱中できるもの、本気で取り組めるものを探している、大学生におすすめなのはこちら。

mimizunoblog.hatenablog.com

参考記事


story-is-king.com

www.newsweekjapan.jp