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教養なきぼくの超AI時代生存戦略

20170422191647

個人的なお話

大学を休学した

大学を休学した。それと共に時間がたっぷりできたから、最近流行りのAI系の本を読むことにした。シンギュラリティを迎え、AIによってどんな仕事がなくなるか?というのが、最近のブームであり、メディアも煽っている部分もある。

しかし、「LIFE・SHIFT」によれば、ぼくら20代の若者の半分は、どうやら100歳まで生きることになるらしいから、この変化の大きい時代では、戦略を立てて行動することが求められるだろう。

読んだ本といえば、「日本3.0(佐々木 紀彦/NewsPics編集長)」「すべての教育は洗脳である(堀江貴文)」「LIFE・SHIFT(リンダ・グラットン)」「超AI時代の生存戦略(落合陽一/メディアアーティスト)」などなど。

今回は、本で読んだ知識をまとると共に、自分の経験に基いて考えていること、また、この若い人生のタイミングで、どう行動していくかを整理し、自分に言い聞かせるように書いていこうと思う。

大人達にアドバイスをもらうこと

個人的な話にはなるが、ずっと前からデザイナーという職に憧れていた。そこで、とりあえず休学してしまった僕は、自分で決めた選択が正しいか疑問だったから、半年前にちょびっと東京でのインターンとして働いていた際、お会いした人たちに相談しにいった。

東京にきていた時は、そこまで思わなかったっが、僕の人脈もすくないながらも、何人の方に相談することができ、まさ「ご縁」というものは、ありがたいものだと感じた。

と、同時に話を聞いてみれば、大人達は、厳しい現実を好き勝手いったものだ。

でも、ぼくは「頑張って」と応援してくれる人より、正直に厳しいことを言ってくれる人を大事にしたい。そして、いろんな人に話を聞いたほうがいい。なぜなら、自分の世界は、自分がみたこと、経験したことでしか構成されないからだ。

chibicode.com

同じように、誰かのアドバイスというものは、その人が見たこと、経験したことでしかないから、その事実も把握しておいたほうがいい。

スタートアップ業界では、その人が「何を言っているか」より、「何をやってきて、何をしているか」を見たほうがよいと言われるらしいが、まさにそれと同じだ。

だから、その全てを受け入れる必要はないし、最後に意思決定するのは自分である。それは、素晴らしいようで残酷なことかもしれないけど、おそらく、それが社会に出るということだろう。

ゆとり世代のぼくは、今までまったく意思決定することが少なかった。だから、全て自分で考えて行動することが求めらスタートアップで昨年働いていたが、そこではなかなか苦労したし、その欠如を身にしみて感じた。

また、自分の考えていることを話したり、情報を発信したり、作品を世に出したほうがいい。なぜなら、そうすることで社会のルールや、世の中の反応が帰ってくるからだ。それを全て聞き入れる必要はないかもしれないが、少なくとも、自分がどんな位置にいるのかは把握しておいたほうがいい。

そして何が足りないかを把握し、思考と行動を回し続けるべきだ。少なくとも、情報を発信して損なことはない。しかし、世に作品を出すということは、それなりの評価が返ってくるというのも忘れてはいけない。それはブログやTwitterで何を言うか、というのも同じである。

戦略的なお話

タグ付けで、レアカードになる

ここからは、戦略的なお話をしていこうと思う。その一つがレアカードになることだ。このわかりやすい例としては、ネットで炎上を繰り返しながら、絵本を大ヒットさせるなど、多方面で活躍し、最近話題となっているキングコング西野氏さんだ。

西野さんは、「お笑い芸人」と「絵本作家」を掛け合わせ、いま新しい働き方をしている。そして、このレアカードになるというのは、藤原和博さんの「藤原和博の必ず食える1%の人になる方法」という考え方らしい。

「1万時間の法則」というものがある。これは、特段の才能がない「普通の人」でも、1万時間以上ひとつのことに取り組めば、「100人に1人」の人材になれるというも。これを3つ掛け合わせれ、1/100 x 1/100 x 1/100の人材になるのが、レアカードになるというものだ。

ホリエモンこと、堀江さんは「全ての教育は洗脳である」にて、同じよなことを「タグ付け」と呼んでいる。しかし、堀江さんはこのレアカードになるべき考え方には賛成するが、少なくとも1万時間を3回繰り返す必要はないという。

詳しくは本書を読めばわかるが、例えば、芸能人の厚切りジェイソンは、日本の漢字の変なところを外国人の視点からネタにして、ヒットした。実は彼は、お笑い芸人でありながら、IT企業の会社役員という顔を持つ。

このように、「お笑い芸人」「IT企業役員」「在日外国人」という3つのタグをもつことで、レアカードになった。しかし、この3つ目のタグは、1万時間をかけていないから、このタグはいつでも増やせるというのが堀江さんの主張である。

ぼくはもともとカナダに行きたかったのだが、その中で知っているのは、「高卒なのに海外のバンクーバーで働く」セナさんや、「日本で営業ウーマンだったのに、デザイナーとして海外就職した」Elleさんが、カナダIT界隈では有名みたいだ。

このように、「複数のタグを持つこと」や「〜なのに」というのが、大事な視点だ。ぼくの場合では、安直な考えではあるが、「ベトナムに行って、文系なのにデザイナーになる」というのも一つかもしれない。

とにかく、会社よりも個人が重視される時代に変わりつつあるなかで、この考え方はかなりヒントになるかと思う。しかし、どれも続けるという努力が伴っていることを忘れてはいけない。

ライフ・バランスよりライフ・アズ・ワーク

冒頭の方でも述べたが、「Life Shift」によれば、医療や介護、食が発達し、どうやら20代の半分は100歳まで生きるようになるらしい。そうなると、普通の教育→就職→引退の第3ステージで、65歳に引退しても100歳まで貯蓄はもたない。

また生きる年数が増えれば、求められるスキルも、どんどん変わって行く。

そのため、多様な働き方にシフトするべきというのが、本書の主張だ。例えば、人脈を増やすために世界を旅したり、複数の仕事を持ったり、起業したりするのも、これから増えるという。

確かに一理あるのだが、本書を読み、急にこれを実践するのは、正直かなり難しい。そこで参考になったのが、メディアアーティストとして活動し、筑波大学の助教授を務める落合さんの著書「超AI時代の生存戦略」である。

落合さんは、今まで余暇と仕事のバランスを考える生活「ライフ・バランス」より、プライベートとの区別なく、人生をとおしての仕事「ライフ・アズ・ワーク」を本書で主張している。

つまり、没頭するような仕事をすることだ。今流行っているYoutuberのように、好きなことを仕事すること。また、これからは遊びを仕事にする人が増え、いかにハマるかが重要だと、堀江さんも主張する。

今後の「仕事」では、自分でゲーム的なフレームワークを考えて「遊び」にしていくということが重要になってくる。
超AI時代の生存戦略より

例えばゲームでは、問題と解決と報酬があるから楽しい。スキーをゲーム的に捉えると、「より速く降りるということを問題として、その滑り方を解決し、その報酬として風を切る感覚がすごく気持ちいい」となる。

このように仕事でも、問題と解決と報酬を意識することで、遊ぶようにこなすことができる。そして落合さんは、自分のやっていることを1.「ギャンブル的な報酬」、2.収集欲としての「コレクション的な報酬」、3. 体感的な「心地よさの報酬」と捉えることが重要だと主張する。

逆に、仕事に充実感を覚えず、楽しさが感じられないのなら、この中のどれかが欠けている可能性が高いということだ。

それぞれについて説明すると、1.「ギャンブル的な報酬」は、毎回チャレンジして、競争して、誰かに勝つということが挙げられる。

2.「コレクション的な報酬」であれば、積みあがっていることが「見える」という点が非常に重要で、可視化させたり、わかりやすくさせたりすることが必要になる。

3.「心地よさの報酬」まさに快感を覚えるもの。

ぼくの場合は、例えばブログ一つをみれば、1つ目の「ギャンブル的な報酬」として、バズる記事を書こうとするのも一つ。バズれば結果も報われ楽しいし、バズらなければフラストレーションがたまり、次に頑張ろうとなる。

また、記事を書くことは自分の努力が可視化されるため、2つ目の「コレクション的な報酬」になる。

3つ目に、記事を書くことは自分の考えを世に出すことであり、承認欲求がみたされたり、人から記事を見てもらってレスポンスがあれば単純に嬉しいといった「心地よさの報酬」がある。

これは、ブログのみならず、どんな仕事にも見つけることができ、それを認識し、問題と報酬を意識することが大事である。これから新しい領域を勉強するにあたり、これらを意識して取り入れて行きたい。

教養なきものにイノベーションは生まれない

大学生活では、学問より、課外活動に力をいれた。なぜなら、自分の目標は「自分が本当にやりたい仕事を見つけること」だったからだ。また、就職活動においては「大学で何を勉強したか」よりも、「大学生活で何を学んだか」が求められる。

だから、社会に出ても役に立たない学問は学ばなかった。しかし、少し社会に触れてみると、どうやら世の中は経済学であったり、法学であったり、いろんな学問の領域が根底にあって、成り立っていることを少なくとも感じた。

また、自分が尊敬する人というものは、謙虚で知性を持つ人であり、仕事を通して得た学びは、先代の人々が既に得た気づきや、諺そのものだったのだ。そう気づいたのは大学3年の終わりの頃だった。

mimizunoblog.hatenablog.com

ましてや、デザインというものの根底には、人の心理や、物事の原則に基づいて、デザインされたものが良いデザインと言われるみたいだ。

日本3.0」でも日本人の教養のなさが指摘されていたように、教養の土壌がなければ、おそらくイノベーションは起きない。

別にイノベーションを起こす必要はないかもしれないけど、よーいドンで始めた時に差がつくのは、その人の感性や経験してきたことであり、それらは教養によって磨かれる。

では、せっかくの大学生活を、学問より実学に注いできた僕はどうすればいいのか。それはやっぱり、日々の業務や行動を通して、地道に学んで行くしかない。

事上磨練という考え方にある通り、日々の行動や実践を通じて、知識や精神を磨き修養するしかないのだ。

さいごに

デザイナーとしてのキャリアを歩むにあたって

最後に自分のことについて、もう少し。

未経験ながら、デザイナーとしてキャリアを歩むに当たって、東京の有名なデザイン会社に、働かせてもらえないか一度頼んでみて、話を持つ機会を作ってもらったものの、いい感じにボコってもらった。

どうやらぼくの社会的な評価は、少し意識が高くて、いろいろやってる学生というものらしい。

就職活動では、今まである程度なにかしらやっていたので、いい評価はもらえるかもしれないが、エンジニアやデザイナーという手に職のIT業界では、どれだけ熱意を持っていても、スキルや作品がものを言う世界だ。

今までやってきたことに無駄なことや後悔はなかったけれど、やはり努力を重ねることを怠ったツケがきたと感じた。

では、どうすばいいのか?それはもうやることを絞って、一歩ずつ地道に頑張るしかない。

半年前に東京に行ったが、その情報感度の高さと、切磋できる仲間たち、また定期的に開かれるイベントに優秀な人があつまる現実に驚いた。

そんな環境にいない中で、自分が戦うには、やることを絞り、圧倒的に没頭する必要がある。それについては、上で述べたような仕組みをつくって、着実にこなしていくべきだ。

幸いなことに、今は誘惑が少なく、圧倒的にインプットとアウトプットに注力できる環境にいる。具体的には以下だけでいい。

  • 起きる、食べる、寝る
  • 良いものをみる
  • いろんな人と話す
  • 情報を発信する
  • 筋トレする(体は一番の資本)


「悩むのではなく、考えてください。そして自分の欲しいものを手に入れてください」

そう以前のメンターに言われてから、自分の頭の中で「考える」という機会が増えた。

ゆとり世代のぼくは、すぐに答えとベストな環境を求めてしまう。しかし、人生に正解はない。自分が手に入れたいものを明確にし、日々、思考と行動の両輪を回し続けよう。

とまあ、結局こんな記事を書いても、なんの意味もないのだ。手を動かそう。

自戒をこめて。 by みみずのみずの@mimizunosuguru