全ての受験生に伝えたい。受験とは入学するまでが受験である。合格するまでではない。
今日僕が伝えたいことはただ一つ。
大学受験とは遠足と一緒である。
ただこれだけである。
ただこれだけですが、僕は心からこれを全ての受験生に伝えたい。
大学受験と共に誰もが経験するであるだろう遠足という一般行事。そして誰もがこのことを学ぶだろう。
遠足とはある場所に行き、解散するまでが遠足ではない。家に帰るまでが遠足なのだ。
そして僕が主張したいのは大学受験もまったくこの遠足と一緒だということ。
入試で合格点をとることが大学受験ではない。合格し入学するまでが大学受験なのだ。決して合格することが大学受験では、、ない。ただこれだけである。
もう一度いいます。
大学受験とは遠足である。
大学に合格することが大学受験ではない。
大学に入学までが大学受験なのだ。
今日はただこれだけを僕の経験を含め語ります。(以下、これ以上も以下も伝えることはありません←)
僕の大学受験ー4月1日の悲劇
部活を引退し、大学受験を迎える
僕は高校3年次にサッカー部を引退し、大学受験というものを迎えました。偏差値で言えば45くらい。いままでサッカーしかやってこなかった自分ですが、そこから大学受験を始めました。
本当に馬鹿で入試前の最後の試験でも判定はD判定だったけれど、あきらめずに最後のギリギリまで勉強し、過去問で対策を重ねて第一志望であるR大学を5個受験しました。
結果は5個中なんと1つだけ引っかかり、見事大学受験を成功させた!
、、、はずでした。
そう僕は大学受験というものを入試に合格することと勘違いしていました。それが全ての災難の始まり。
クラス分けテスト
僕は同じ大学に合格した仲の良かった友達と共に、大学の登校日である4月1日にクラス分けテストに向かいました。その大学は少し変わっており、その次の日が入学式でした。
とはいっても初めての登校日。僕はかなりわくわくしていました。
友達と待ち合わせ電車に乗り、そこからバスで大学に向かいます。
(そのバスの中の会話)
友達「うぁー、電車とバス使ったら大学結構遠いな〜」
僕「ほんまそれw、いままで自転車やったし、大学からはだるなるなー」
友達「なーw」
僕の内心「(これが大学の通学か〜!京都の景色きれいだし、毎日ここ通るの楽しそう!!)」
みたいな感じで大学だるいなーといいながらも、内心わくわくしているというなかなか調子に乗っている状態でした。
そしてあこがれの大学に到着!
友達とは学部が違ったのでここでわかれることに。
友達「あ、これから大学始まるし新しいカバン買いたいから帰りにみにいかん??」
僕「おー、いいね!いこいこー!」
友達「んじゃ、終わってからまたあおー!」
友達「おっけー!!」
そして僕らは分かられました。
その時まだ僕は知らなかった。これから起こる悲劇に。
僕の学部は政策科学部というところだったのでそのクラスに向かうことに。政策科の学部なのか政策科学の学部なのか、いまだにわけのわからない学部に合格していたのである。
そしてそのクラスに到着し座席表をもらって自分の名前を探す。
・
・・
・・・が、僕の名前がみつからない。
「・・・ん?」
最初は見間違いだと思った。
だけど自分の名前である「水野」という名前が見つからない。
何度見直しても名簿はしっかりあいうえお順であるのに、マ行あたりには「水谷」という名前しかみつからない。
学部を間違えたのかなとも思ったが、なんせヘンテコな名前の学部に合格していたため間違えるわけもない。
「・・・うーむ。」
でもその日の僕はなぜか焦るわけでもなく落ち着いていて、この状況のことをおもしろおかしくもおいしいなと思ってしまっていた。
考えてみてほしい。4月1日のエイプリルフールに座席表に自分の名前がないのである。芸人やエンターテイナーの人であればこんなネタはめったにない。
しかも僕は実際に試験に合格し、その通知が来ていたのでどんなことがあっても大丈夫だと思っていた。
なのでそれをネタにツイッターにて「やばい、座席表に自分の名前がない。合格してなかったかもw」みたいなことをエイプリルフールという笑いであふれるイベントの流れでつぶやいた。
それから名前がないことを係りの人に相談し、やはりどうしてもみつからないので職員室に連れていかれた。
そこで30分ほど待つ。クラスごとの説明会は待っている間に始まってしまった。
そのあとちょっとこっちへ来てくださいという形で、どんどんお偉いさんが座るような場所へ連れていかれる。
ここらへんでようやく「あれ、ちょっとやばいかも」と焦り出すが、頼れるひともいない。たまらずツイッターをひらくとそこには先ほどのツイートに対して
「しょーもな」
「そんな嘘はよくないよ、みみずのみずの君??」
「誰がそんなの信じるねん!」
というかんじでなかなかのリプで炎上してた←
僕は1人寂しく助けがほしいのに、むしろ友達から突き放されるのを感じ、ツイートしたことを後悔する。
そんなメンタルズタボロの中、お偉いスーツを着た40代くらいのおじさん2人が出てきた。その時ようやく僕は気づいた。
「あ、これもしかしてやばいやつ?」
その2人は20代のこれから希望あふれる人生を歩もうとする僕にこう話を切り出した。
お偉い人「誠に申し訳ないですが、あなたは現時点で入学が認められておりません。」
僕「・・・へ?」
聞いたところ、入学金、書類は届いていたけれど、授業料が振り込まれてないので入学手続きが完了してないとのこと。
しかし僕はしっかりと親に振り込みができていることを何度も確認していたので反論した。
大学合格後は、入学金、書類、授業料とそれぞれの期限がある。僕はその期間ごとにしっかりと親に振り込みができているかを確認していたので、見落とすはずがない。
しかしその2人の大人は振り込まれていないの1点張り。そこで親に電話して確認した。
親位は「最初は振り込んだに決まってるじゃない。」と言われたが、
「ちょっとまって!」と急にバタバタし始め、
「あ、振り込んでなかった!!!!」と言われた。。。
僕「・・・(チーン)」
というのもその日に振り込む案件が2件あって、先に1つをやってそのまま満足し、授業料も振り込んだと勘違いした事がわかりました。。
しょうがないのでもう一度お偉い人に尋ねる。
僕「・・・えーと。ごめんなさい。ではどの時点で入学って認められますかね?」
お偉い人「・・・現時点以降、残念ながら入学は認められません。」
僕「・・・(まじで)」
こうして僕はこれ以上その大学にいる理由もないので、とりあえずその部屋から出た。
でもこれから行く場所なんてない。
クラス分けテストである登校日に大学に行き、結局大学に入れなかったなんてことを言いに家に帰るなんてひどい罰ゲームはないだろう。
その時ぼくは心の奥底から切にこう思った。
大学受験とは遠足と一緒である。
どうだったでしょうか??
忘れないためにもう一度言います。
大学受験とは遠足である。
大学に合格することが大学受験ではない。
大学に入学までが大学受験なのだ。
おそらくこれを読んでいる99%の人が「そんなのわかってるわ!」と思っているでしょう。実際ぼくもそう思っていると思います。
でもそんなバカなことが実際ぼくに起こりました。
実際こんなことが起きてどうなったといえば、自分よりも親が一番悲しみました。そりゃ自分の息子が第一志望に合格し、それを当人でない親のミスで0にしてしまうなんて悲しいことはないでしょう。
よくこの話をして私だったら親に激怒する!という人がいますが、一方ぼくはそんな親に激怒することもなく、入学できませんといわれたときは特に泣く事もなかったです。
怒ったところで大学に入れるわけでもないし、あーこれからどーしようかな。。という感じでした。ただもし浪人してまた大学生になるため1年間また勉強しなおすと考えるそれはもう喪失感がすごかったですが。。笑
ぼく自身大学に合格するというのが目標であって、大学に入ってこれがしたいといのがなかったのも理由の一つかもしれません。それはそれで大問題なのですが、ある種の燃え尽きていた状態だったのかも。
でも、もし仮に自分で入学手続きと振り込みを全てやって、それで不備があったのならいっっっっしょう後悔していたと思います。その点では親に感謝かもしてないし、もしかしたら神様が与えてくれたチャンスなのかもなんて思ったり。
実際もし浪人してもう一度受験を成功させられれば一生の笑い話にできるなと、そのためだけにほぼ浪人時代はがんばっていました。そこであきらめれば最大の不幸だし、そこで頑張れば人生のすべらない話にできるなと思って。
最後にこの記事で伝えたいことは、入試を終えた受験生に伝えたいことそれは、
入学金、授業料は自分で振り込んでください。
これだけです。親に任せちゃダメです。自分でやってください。笑
振り込み忘れは最悪ですが、振り込みミスが起きない可能性なんて0ではないです。
仮にそうなったとしたらどうなるか。
親が一番悲しみます。
もう本当に。。自分のミスならだれにも迷惑かかりません。自分のことは自分でやりましょう。ただただあたりまえのことをゆっていますし、自分にそんなことは起きるはずがないと思っている人に限ってそんなことが起こります。(いい例→ぼく)
(大学登校日前のぼく)
(その24時間後)
入学式もしくは初めての登校日の座席表に自分の名前を見つけた時に初めて合格したとわかります。
別に呼んでる受験生をビビらせるためにこんなことを書いてるわけじゃないですが、それだけぼくは自分のような被害者をだしたくないです。。。笑
本当にバカな奴だなと思われても全然ぼくはかまわないです。それでもより多くの大学受験を終えた人に伝えたい。
もしこれを読んでいる受験生がいるのなら、こんなバカな奴がいたんだと友達に話してやってください。こんなバカみたいなやつにならないように、ちゃんとお金振り込もうなwみたいな感じで。
そんな話をしていざ自分の入学式に自分の名前がなかったとなれば。。。。
冗談です。笑
まあこんなバカがいたんだと心にとめ、1人でも誰かの助けとなっているのであれば僕は幸せです。
あの日から4月1日を迎えるたびにぼくはこのことを思い出します。そして多くの受験生が入学式もしくは初めての登校日を笑顔で迎えられることを心から願うばかりです。
がんばれ全ての受験生そしてお疲れ様。そしてがんばれあの日の僕。
おわり。