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【書評】ちきりんさんの「自分のアタマで考えよう」が論理的思考入門に最適

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ちきりんさんの「自分のアタマで考えよう」がとてもよかったので、読んでいてよかったところをまとめていきます。

僕は今まで自分のアタマで考えるということを怠ってきた人間で、大学に入ってからやっと自分で考えるという力を学ぶようになりました。なんせ「なぜ?」ということを考えてこなかったものです。

ちきりんさんのあとがきには高校時代に数学を「考える科目」ではなく、「知識を覚える科目」だと誤解していたと書いていましたが、全く僕も同じでとても共感することが多かったです。

僕も大学受験は選択科目を「日本史」や「世界史」ではなく、「文系数学」を選択していました。単純に暗記が嫌いだったからです。笑

しかし数学を特に当たっても僕は、問題を解く際に「あ、このパターンね」といったぐあいに問題をパターン化し覚えているやり方で問題を解いていました。しかしちきりんさんもいうようにこんな方法で勉強していたら、初めて出る問題には手も足もでません。でも受験では全く問題はない。数学の5問のうち、解法が3問思い出せたら合格できるのですから。

こんな僕にとって「考える」ことについての指南書としてこの本はとてもよかったです。また論理的思考・ロジカルシンキングを学びたい人にはよい入門書になるかと思います。

~自分のアタマで考える11の方法~

(以下ぼくのいいと思ったところのメモであり、個人の言葉による解釈があります)

いったん「知識」を分離する

・全ての可能性を考えた上で「将来は楽観」「悲観的」と、自分の意見をいうのは問題ではない。しかし、最初からどちらの意見だけが頭に浮かんでくるとしたら、その思考には、目の前の情報以外のなにかが影響を与えているのではないかと疑ったほうよい

・世の中が変わり、新しい現象が出てきて新しい情報に触れた時、過去の知識ではなく、目の前の情報から考えることができるかどうか。それが「考えることができる人」とできないひとの分岐点。もしくは「時代の変化に気がつく人の」と気づかない人の違い。

知識とは「過去の事実の積み重ね」であり、思考とは、「未来に通用する論理の到達点」

・一部の「知識」は「過去において、他の人がその人の頭で考えた結果」

・何かを考えろと言われた時にそれを頭の中から取り出してくるのは「他人の思考を頭の中から取り出してくる行為」に他ならない。

・自分のアタマで考えること、それは「知識と思考をはっきりと区別すること」

「意思決定のプロセス」を決める

・日本人スタッフは有能なので情報はいくらでも集まる。しかしなにも決まらない。それは「だれも考えていないから」。みんな「情報を集めて分析する」作業に熱中している。しかし意思決定のためには、「どうやって結論を出すべきなのか」を先に考えることが必要なのにそのための思考を怠っている。

意思決定プロセスは情報収集をはじめるまえに考えるべきこと。なぜなら意思決定プロセスが明確になれば、それに合わせて必要な情報だけをあつめればよいので、情報収集に必要な時間が大幅に短縮できる。(#仮定→検証)

・「考える」とはインプットである情報をアウトプットである結論に変換するプロセス。「私は考えた」といって「じゃあ、あなたの結論はなに?」と聞かれた時に、何も浮かんでこないならそれはじつは考えていない。

・「考える」とは「集めて書こうした情報を、どのように結論につなげるかという決めるプロセス」

考える力をつけるもっとも有効な方法は、自分が考えていることに使っている時間を「見える化」してそれを少しでも長くすること。本ばかり読み情報収集に時間を使っていても考える時間はつかない。

「なぜ?」「だからなんなの?」と問う

「なぜ」とは数字の背景を探る問い。数字はなにかの現象や活動の結果なのですべての数字には理由がある。

「だからなんなの?」は、「過去の数字がこの数字に表れているのだとしたら、次は何が起こるのか?それに対して自分はどうすべきなのか?」とデータの先を考える問い。

・考える力をつける時に、この「なぜ?」「だからなんなの?」は「思考のガイド」として使える質問(#どんなことを考えるにしても「なぜ?」「だからなんなの?」を考えるようにしよう)

あらゆる可能性を検討する

(おそらく読者はこの章ではお亡くなりorお休みになられていた)

縦と横に比べて比較する

(おそらく読者はこの章ではお亡くなりorお休みになられていた)

判断基準の取捨選択をする

(おそらく読者はこの章ではお亡くなりorお休みになられていた)

レベルをごっちゃにしない

(おそらく読者はこの章ではお亡くなりorお休みになられていた)

自分独自の「フィルター」を見つける

・ビジネスの世界では「新たな選択基準=新たなフィルターを提示する」ことを、「ゲームのルールを変える」という。

重要なのは、与えられたフィルターになんの疑問も持たず、そのまま受け入れて必死に頑張ることではなく、「自分独自のユニークなフィルターを見出し、それで勝負していこう」という発想に転換すること

データはとことん追いかける

(おそらく読者はこの章ではお亡くなりorお休みになられていた)

 

 

視覚化で思考を深化させる

(おそらく読者はこの章ではお亡くなりorお休みになられていた)

 

 

知識は「思考の棚」に整理する 

・「知識」と「思考」の最適な関係は「知識を思考の棚に整理する」こと

・その時手に入れた「知識」をそれをもとに考えたこと(思考)の中に整理して格納しておくことが大事

・同じものを見ても、いろいろ気付く人とボーとしてる人の違いは「知識を整理するための思考の棚をもっていて、次に知りたい情報を意図的に持っているかどうか」である。

思考の棚を用意し、その棚にどんな情報が入っているか、空いている棚はどんな棚で、自分はどんな情報を欲しているか。そういうことを意識していないと、実際にそれらの情報に触れても気づかず見過ごしてしまう。

・世間ではなにかを見たり聞いたりした時に、すぐに気の利いた意見が言える人のことを「頭の回転が早い」という。しかし実際それらの多くの人はその場で考えたのではない。それは予め持っていた情報を思考の棚に置いておき、新しい情報が入ってきた時にジグソーパズルのようにはめ込むようなもの。つまり思考自体が完了していたとを示している。

・「その情報が手に入ればなにがわかるのか?」ということを事前に考えれば、「いくらの手間隙とコストをかけて、その情報を集めにいくべきか?」を判断できる。

重要なのは、知識をそのままの形で頭の中に保存するのではなく、必ず「思考の棚」をつくり、その中に格納するということ。単純に「知識を保存」=「記憶」するのでなく、知識を洞察につなげるしくみとして「思考の棚」をつくる。これが「考える」ということ

 〜おしまい〜

◯自分のアタマで考えることについての参考記事

(これくらい自分の考えを文章にできるようになりたい)

note.mu

◯本文の良いまとめがされてる記事

manablog.org