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自信とは、働くことで0の自分を信じていくこと〜ゼロ【堀江貴文】

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先日、挫折というか、今まで計画していたことが崩れてしまい、「これからどうしよっかな〜」と悩んでいたところ、本棚に眠っていた「ゼロ〜なにもない自分に小さなイチをたしていく(堀江 貴文)」を、2年ぶりぐらいに読み直しました。

思えば、ITとは無縁だった自分が、この業界に興味を持ったのは、ホリエモンこと堀江貴文さんと、家入さんの本を読んだのがきっかけでした。本の内容はほとんど覚えてなかったのですが、再読するとやっぱりとてもいい内容で、とても勇気付けれた。

本書は、ライブドア事件といわれている、ライブドアグループの証券取引法違反で堀江さんが逮捕され、2013年に釈放された後に、出版されました。とはいっても、この中で書かれているのは、逮捕されてからの獄中の話ではありません。(獄中などの、堀江さんの自叙伝的な内容は「我が闘争」で書かれてます)

というのも、いまやSNSやITが発達し、わざわざ本を書く必要がない中で、本書の出版にいたったのは、どうしても堀江さんが伝えたいメッセージ(MEME)があったからだと言います。最近は、本を出しまくってる堀江さんなので、これが真偽かは、よくわかりませんが、とてもメッセージ性に溢れる内容で、なおかつとても読みやすいです。

本書でのテーマは「働くこと」。思えば、社会人ではなく、まだまだ経験が浅い自分ですが、今までの自分の「学び」や「気づき」は、人との関わりや挑戦したこと、つまり、「働くこと」で得られたのだな、と本書を読んでぼくは思ったのです。

今まで自分には、就職して働くことには、いいイメージがありませんでした。しかし、いま振り返ってみると、自分が成長や気づきを得られたのは、やっぱり「働くこと」だったのかもしれません。働くことにいいイメージがない方、就活を控えている方、何かに踏みとどまっている方におすすめです。

なにもない自分に小さなイチを足していく〜「ゼロ」

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本書のテーマは働くこと。題名は「ゼロ」ですが、これを表すものは、以下の文章に現れているかと思います。

でも、ここで確認しておきたいことがある。人が新しい一歩を踏み出そうとするとき、次へのステップに進もうとするとき、スタートラインにおいては、誰もが等しくゼロなのだ。

つまり、「かけ算の答え」を求めているあなたはいま、「ゼロ」なのである。そして、ゼロになにを掛けたところで、ゼロのままだ。物事の出発点は「掛け算」ではなく、必ず「足し算」でなければならない。

まずはゼロとしての自分に、小さなイチを足す。小さく地道一歩を踏み出す。本当の成功とは、そこからはじまるのだ

堀江さんは、自身のメルマガの質問コーナーでよく、成功するためにはどうすればいいかを聞かれるそうです。成功へショートカットを求め、いかに楽をしながら成功できるかを、多くの人が考えている。しかし、なによりも大切なのは、0の自分にイチを足すこと。そして、一番恐ろしいのは、成功への近道を探し、失敗を恐れ、なにも行動しないことだと主張します。 

ゼロになることは、みんなが思っているほど怖いものではない。失敗して失うものなんで、たかが知れている。なによりも危険なのは、失うことを恐れるあまり、一歩も踏み出せなくなることだ。これは経験者として、強く訴えて起きたい。

いかにも自己啓発的な内容かも知れません。しかし、一度全てを失ったからこそ、この言葉は沢山の人に響くのだと、ぼくは思うのです。では、このメッセージを元に、いかに堀江さんが人生を切り開いてきたか、よかったと思ったところをまとめていきましょう〜。

ポイント
  1. 歯を食いしばる努力より、ハマる
  2. ノリの良さで成功体験を積む
  3. ゼロの自分を信じ、イチを足す

1. 歯を食いしばる努力より、ハマる

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こうやって書いていくと、いかにも血の滲むような努力をしたように思われるかも知れない。しかし、そんな意識はまったくなかった。実際僕は、どんなに追い込まれても毎日10時間の睡眠を確保するようにしていたほどだ。

勉強でも仕事でも、あるいはコンピューターのプログラミングでもそうだが、歯をくいしばって努力したところで大した結果は得られない。努力するのではなく、その作業に「ハマる」こと。なにもかも忘れるくらいに没頭すること。それさえできれば、英単語の丸暗記だって楽しくなってくる。

東大出身の堀江さんは、受験期に英語の科目が苦手科目だったが、おすすめの英単語帳を教えてもらい、片っ端から暗記したそうです。それもただの丸暗記ではなく、単語帳の隅から隅まで、派生語や例文も全て覚えたそうです。

これを聞けば、やはり天才にはかなわないし、相当努力しているのだろうと思うでしょう。しかし、堀江さんは、それを努力とはおもってなく、大事なのは「ハマること」。なにもかも忘れるくらい没頭すれば、英語の丸暗記も楽しくなると言っています。

自分でつくったルール、自分で立てたプランだったら、納得感を持って取り組むことができるし、やらざるをえない。受動的な「やらされる勉強」ではなく、能動的な「やる勉強」になるのだ。

ここから学ぶべきは、努力を努力と思わない方向へ自分を持っていくことこそが、大事だということです。

例えば、英語の勉強も、文法や英単語も、自分が英語を話さざるを得ない方向へ持っていくこと。もしくは、一度海外へ出て、話せない悔しい経験をすること。今流行りのプログラミングの勉強も、ただ勉強するだけではなく、どこかにインターンして働いてもいいし、なにか作りたいものがあるからこそ、努力ではなく「ハマる」ことができる。

マニュアル通りにこなすのではなく、もっとうまくできる方法はないかと自分の頭で考える。仮説を立て、実践し、試行錯誤を繰り返す。そんな能動的なプロセスの中で、与えられた仕事は「つくり出す仕事」に変わっていくのだ。

成し遂げたい目標に対して、自分で計画し、いかに努力と思わないような「ハマる」状態に自分を持っていくかは、本当に大事だと僕は思います。それは環境かも知れないし、一緒にいて楽しい仲間かも知れない。

2. ノリの良さで成功体験を積む

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なにかを待つのではなく、自分が小さな勇気を振り絞り、自らの意思で一歩前に踏み出すこと。経験とは、経過した時間ではなく、自らが足を踏み出した歩数によってカウントされていくのである。

自身をつける1番の方法は、小さな成功体験を積むことであることは、多くの人が口を揃える事実です。 そして、経験とは、経過した時間ではなく、足を踏み出した歩数です。

堀江さんは、大学時代に全然モテなく、それは経験の少なさが原因で自身を失ってしまいました。そんな時に自信をつけたのは、大学時代のヒッチハイクだったそうです。

友達からヒッチハイクに誘われて、やってみるのか、断るか。あるいは友達からおもしろそうなイベントに誘われて、参加するのか、しないのか。いずれも取るに足らない、些細なことだ。しかし、僕はあらゆる人生の一生とは、こうした小さな選択の積み重ねによって決まってくるのだとおもう。

チャンスというのは、誰にでも同じ数とはいえないけれど、きっと平等にやってくるもの。その時に、目の前に流れてきたチャンスに躊躇なく飛びつくことができるかが、まさに大切です。

僕はこの「チャンスに飛びつく力」のことを、向上心とか目的意識とか、そんな堅苦しい言葉で語りたくない。もっとシンプルな、人としての「ノリのよさ」だと思っている。フットワークの軽さ、好奇心の強さ、そしてリスクを承知で飛び込んでいける勇気。それらの総称が「ノリのよさ」だ。

環境を変えたり、挑戦することは、やはり腰が引けてしまうものですが、その一歩がたくさんの「経験」に繋がることは間違いないと思います。それがまさに堀江さんのいう「ノリのよさ」という言葉には、とてもしっくりきました。

3. ゼロの自分を信じ、イチを足す

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 これからの時代、自らの時間をお金に変える仕事は淘汰されていくでしょう。また、「ビジネス」「お金」といえば、ホリエモン!というイメージを持つ人も多いかと思います。しかし、お金よりも、「信用」が価値を持つ時代は、すでにはじまっているというのが堀江さんの主張です。

これからの時代を生きるあなたには、「お金」ではなく、自らの「信用」に投資することが求められている。本当に困ったとき、人生の崖っぷちに追い込まれたとき、失敗してゼロに戻った時、あなたを救ってくれるのはお金ではなく、信用なのだ。

最近、話題となっている「LIFE SHIFT」でも、ITが発達し、100歳まで生きれるようになる世界では、お金などの「有形資産」と同じだけ、信用や人脈、スキルなどの「無形資産」と呼ばれるものの、重要度が高まると言われています。

この「信用」を気づくためどうすればいいのでしょうか?例えば、ボランティアに活動したり、人付き合いをよくしたり、仕事で成功することで、「すごい人だ」と評価知れくれるかもしれません。しかし、このようにして「信用」を得ることは、簡単なことではないです。

なぜなら、信用とはこちらからコントロールできる問題ではなく、相手が判断するものだからです。では、どうしていくべきなのでしょうか?そこで自分に刺さった言葉が、以下です。

特に、なにもないゼロの人間が「私を信じてください」と訴えても、なかなか信用してもらえないだろう。

それでも1人だけ確実にあなたのことを信用してくれる相手がいる。

自分だ。

そして自分に寄せる強固な信用のことを、「自信」という。

人生で、たくさん頑張ったのに認められない、もしくは、あれだけ頑張ったのに失敗ばかりだったと思うことはあるかと思います。でもそんな時に、周りの評価がどんなものでも、自分を信じることを諦めることほど、残酷なものはありません。

周りにどう思われようが、自分を信じ、どんな時も自分を愛してあげることは、忘れてはいけない気がするのです。

100人の人間と知り合って、100人すべてから信用されることはないだろう。あなたの努力や人間性にかかわらず、あなたを嫌う人は一定数いる。あなたの理解者となってくれるのは100人中10人程度かも知れない。

でもそれでもいいのだ。もしも100人中10人が理解してくれるのなら、1000人に会えば、100人が理解してくれる。

万人から愛されようと自分の信念を曲げるのではなく、単純に分母を増やしていけばいいのだ。信用の「ゼロからイチ」は、まず自分を信じることからはじまる。

あなたは自分のことを信じているだろうか? 

さいごに

本書は、勇気を与えてくれると同時に、背中を押してくれるようなメッセージ性の溢れる本でした。そんな中で、ぼくの中に響いたのは特に、「挑戦すること」「成功体験を生むこと」、そして「自分を信じること」。まさにそれが、0に1を足すことだと、いま本書のメッセージを受け取った気がします。

自分を愛し、挑戦することを諦めないこと、そして、それを楽しんで生きていくことを、忘れないように。

by みみずのみずの(@mimizunomizuno